日々のあることないこと

日々のあることないこと・・・

質問する力

私は人に質問することが苦手だ。 分からないことがあってもそこそこの時間をかけて自分で考えてみるが、結局分からず思考がフリーズしてしまう。 そうして、「進み具合はどうですか?」と聞かれてようやく、「あっ、実はここが分からなくて・・・」という展開になるのを待っている。

周りは、分からなくなったら聞いてくれればいいですよと言ってくれる親切な方々ばかりなのだが、 「この程度の分からなさだったらまず自分で考えた方がいいよな」と妙な気遣いが働いてしまうのだ。 で、結局分からずじまいでフリーズしてしまう。質問自体が怖くなり、質問しようとするだけで心臓がバクバクしてくる。 そして、はぁ、どうせ俺なんてと自暴自棄な思考になっていく。そして、自然と人が自分の周囲から離れていく。 あの人はまぁ・・・ああいう性格なのね。という冷たい視線を感じながら。

一つ言い訳をさせてもらうと、以前新入社員の時、自分で考えてから質問しろ!と怒鳴られたことがある。 そこから、人に質問することへの恐怖が植え付けられた。愛嬌のある同期やそんなこと意にも介さぬ同期はスイスイ成長していったが、 妙なプライドで質問できない自分はどんどん差をつけられていく。 これではいかん、と意を決して質問してみると、「え、今更そこの質問?」と嘲笑され自信を失ってしまう悪循環。失敗が怖いんだろうなぁ。

コロナの影響で、今年の中頃から業務がテレワークとなった。ここでのやりとりは基本チャットだ。 ここで発見したのだが、自分は対面でなければ質問ができる。チャットで投げればいいから。 相手の顔色を伺う必要もないし、語調も判らぬ平坦な文章だから、相手が怒ってるのか、呆れているのか分からなくて、逆にいいのだ。 やはり直接の会話だと、質問以外で一言多くなる。 つまり、「今更そこですかぁ〜」という一言が発される。でもチャットではきっと、「今更そこかよ」とぶつぶつ呟かれながら、 チャット上では質問に対する回答だけが提示される。だから、こちらはチャット上の答えだけを享受でき、傷付かずに済む。 気にしすぎな性格なのは重重承知。

どうかお願いです、テレワークが続きますように。